日本国民のテレビ離れは当然は是か否か?

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どうも、太陽です。(No172)

 

日本国民のテレビ離れは当然は是か否か?というテーマで語っていきます。

そして、そもそもマスメディア(TV局含む)とは何か?というテーマも論じます。

「マスメディアとは何か」という本を参考にしています。

興味がある人は続きをお読みください。

目次

1 マスメディアとは何か?

日本国民のテレビ離れは当然は是か否か?というテーマを論じる前に、そもそもマスメディア(TV含む)とは何か?について語ります。

「マスメディアとは何か」という本のP235〜236までの一部分を抜粋します。

 

マスメディアは無制限に強力な効果を持つわけではない。

人々の意見を変える説得効果は小さく、もともと持つ意見の強化がマスメディア効果の中心である。

それにもかかわらず、「偏向したマスメディアに人々が流される」という言説が広く流通しているのは、人々の認知的バイアスによる面が大きい。

ただし、マスメディアは「何を伝え、何を伝えないか」という情報の選択(ゲートキーピング)を通じて、人々の現実認識を構成する効果を持つ。

 

それに対して、インターネットは、個々人が望む情報を届けることで、マスメディアによるゲートキーピングの独占を崩す力を持つ。

しかし、個人が見たい情報だけに触れることには弊害があるため、インターネット事業者はマスメディア事業者と協力しながら、人々の見たい情報だけでなく、見るべき情報も届けるようになっている。

これらをふまえて本書が提示する結論は、人々のステレオタイプによって不当に貶められているけれども、やはりマスメディアは社会にとって必要な存在であるーーというものである。以上、ここまで。

 

NHK党の立花孝志氏は「テレビは国民を洗脳する装置」と表現しましたが、政治に特に限って言うと、選挙にかなり影響を及ぼす影響力はないということです。

以下の記事でも書きましたが、先有傾向(特定の態度や行動を取りがちな傾向のこと。政治的、社会的、人種的、宗教的なものなど)を人は持っており、それはアメリカの例で言えば党派性なのです。 

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共和党支持者は共和党に入れ込んだ見方をし、民主党支持者は民主党に入れ込んだ見方をします。

つまり、元々もつ意見の強化をマスメディアは促すだけなのです。

 

また、マスメディアは「クリティカルシンキング(批判的思考力)が働かない人に対して強力な効果を持つ」ということでもあります。

働かないと書いたのは、批判的思考力は状況によって左右されるからです。

親しい人に勧められてTVなどを観た場合、批判的思考力を本来なら持っている人でも、知人からの紹介というバイアスがかかり、批判的思考力が弱まります。

 

ところで、マスメディアの選挙への影響力の話だと、人々は所属している集団の影響で選挙期間中に投票先が変更されるケースは少ないことが明らかになっています。

また、投票先を変更した少数の者に関しても、交差圧力という形で集団が影響していることがわかりました。

さらに、投票先を変更した要因として、オピニオンリーダーの存在があったことが判明しています。

他にも、マスメディアの影響力は大したことがない説明が詳しく本には書かれています。

 

人は「自分はマスメディアには影響されないが、他の人々は影響されてしまう」という第三者効果がマスメディアにはあると考えてしまいがちなのです。

「いや、有名人や芸能人の政治家は多いだろ!」という声が聞こえそうですが、有名人・芸能人は確かに選挙では有利ですが、落選者も多いのです。

つい最近では2022年の宮崎県知事選で、東国原氏が宮崎県の現職知事に僅差で破れています。

自民党の元・グラドルの森下千里さんも破れていますし、元モーニング娘の市井紗耶香さんも破れています。

 

また、日本には放送法で「政治については公平・中立な放送をすること」が決まっています。

明らかな偏向報道をしたら、TV局の免許停止もありえますから、なかなか贔屓して報道できないのです。

 

加えて、ある調査によると、日本には政治的に右でも左でもない中間に有権者がたくさんいることがわかっています。

これを前提とすると、極端に右や左寄りに報道すると、視聴者を減らすか、信頼を失う自殺行為になります。(もちろん、放送法があるので偏向報道はしにくい)

 

しかし、マスメディアは憲法改正に賛成・反対という特定の考えに導くことはできませんが、憲法改正について考えさせるきっかけは大いに提供します。

マスメディアはゲートキーピング機能を有しており、これは門番のように伝える情報と伝えない情報を選別しているのです。

ということはTVでテーマさえ取り上げないということは、Googleでいう検索に載らないと同じ意味であり、日本のテレビからは消え去った、葬り去られた情報ということになります。

ガーシーによって暴露された情報がかなり該当し、TV局はその暴露情報の話題をまったく取り上げないので、議論するきっかけすらないのです。

 

ところで、TVは国民を洗脳する装置ほどの威力はないというのが僕の考えですが、いろいろな報道の仕方の工夫はしていると思います。

例えば、ニュースの際に特定の人物や出来事に注目し、具体性をともなって報道するスタイルが「エピソード型フレーム」です。

貧困問題の事例でいえば、「ネットカフェで寝泊まりする日雇い労働者Aさんの1週間に密着する」です。

簡単に視聴者の注意を惹けますし、「画になる人物」を見つけられれば成立します。

 

対して、出来事の背景にある問題を一般化、抽象化された文脈で描く報道スタイルが「テーマ型フレーム」です。

貧困問題の事例でいえば、「1990年代後半以降の非正規労働者の増加や非正規労働者の賃金水準について解説する」です。

報道する側には、テーマについての深い知識が必要になり、視聴者側も理解するために深い知識や関心が必要になります。

 

テレビの報道の比率では、貧困問題についてはエピソード型とテーマ型で2対1で、エピソード型が多いです。

しかし、犯罪報道になると、8対1となり、圧倒的にエピソード型に軍配があがります。

この報道比率の問題点として、エピソード型で報道すると、貧困や犯罪が社会問題ではなく、個人の自己責任だと視聴者側に思われやすい点があります。

2 日本国民のテレビ離れは是か否か?

日本国民のテレビ離れは良いことなのでしょうか?悪いことなのでしょうか?

 

その質問に答えるまえに、そもそも「テレビで報道される姿は、日々の世の中を忠実に表していない」という前提知識は重要です。

テレビに登場する女性の約半分は、20歳前後のヤングアダルト層であるのに対し、男性ではこの層は5分の1でした。

また、結婚を意図しているか、すでに結婚している姿が描かれる男性は3分の1であるのに対し、3分の2の女性は結婚しているか、あるいはストーリーの中で結婚する見込みが描かれていました。

 

あるいは職業の割合でも、現実と比べて明らかな偏りがありました。

例えば、外科医や刑事や弁護士がテレビで現実よりも登場するでしょう。

 

テレビに影響される層は1日平均4時間以上視聴のヘビーユーザーとのことでした。

そして、約8割の番組に暴力シーンが含まれ、1番組平均約5回の暴力シーンがあり、登場人物の約6割が暴力に関与していたデータがあります。

つまり、テレビは暴力に溢れているのです。

で、ヘビー視聴者はアメリカにおいて現実に暴力に直面するのは1%以下なのに、5%と「テレビ的」な現実認識をしていました。

 

テレビに長時間接し続けると、現実世界への知覚、価値観、信念にまで影響があるのです。

もちろん、元々持っていた価値観や規範を維持させるぐらいしか影響力はありませんが。

 

僕の事例でいうと、若い頃に、TVやフィクションばかり観ていたせいで、現実への捉え方が歪んでいたと自己分析しています。

フィクションは所詮は作られたご都合主義的なモノなのに、その価値観にどっぷりハマり、元々僕が持っていた正義感や倫理などをさらに強化してしまったのです。

で、壮大な詐欺に引っかかったという始末です。

 

もちろん、読書にも同時にハマっており、成功者や意識高い系の思想や思考にもどっぷりハマっていましたが、それはどちらかといえば良い方向性でしょう。

最近はフィクション(映画やドラマなど)をめっきり観なくなりましたが、作られた世界とご都合主義な展開(現実ではあり得ない)に飽き飽きしたからだと思っています。

 

さらにTVの悪影響として、美男美女ばかりを観すぎた点も挙げられます。

現実には芸能人ほどの美男美女は少ないです。(芸能人は整形はしているけれど)

 

というわけで、日本国民のテレビ離れは良いことなのでしょうか?悪いことなのでしょうか?という答えは、良いことです。

テレビという虚構な作られた世界にそこまで毒されるのは良いことではありません。

 

対して、インターネットは「自分の見たいモノしか見なくなる」弊害があります。

それへの克服点として、Yahooなどの大規模ポータルサイトやTVなどにより、人々の意見を変える力はないけれど、議論するきっかけを作る場の提供という役割が重要になります。

 

しかし、TVは自身に都合の悪い情報はテーマとして取り上げず、議論するきっかけすら作らないので、ネットで情報を補完する必要があります。

だからこそ、ガーシーや立花孝志さんや他の暴露情報などは貴重情報になります。

なぜなら、TV局は絶対に報道しないテーマであり、ある意味、裏のドロドロ劇(現実)を隠しているので、それを知るにはネットしかないからです。

 

ネットの問題点として、パーソナライゼーションがあり、「私が見ている画面と、他人が見ている画面は違う」があります。

つまり、Twitterにせよ、他のSNSにせよ、個人個人によってレコメンドも画面表示も異なり、ある意味、運営側が情報操作することも可能なのです。

良い方面に使えば、個人が求めている情報ばかりを厳選してくれているになりますが、悪い方面に使えば運営側によって情報操作し、表示させないになります。

 

さて、人々は新聞社やテレビをどれだけ信頼しているのでしょうか?

ある調査によると、新聞社やテレビ局を信頼しないと答えた人は6割を超えていました。

しかし、テレビのニュースについては15.1%が「とても信頼している」、58.2%が「まぁ信頼している」と答えており、合計73.3%と圧倒的です。(新聞社も似たようなものです)

つまり、マスメディアにポジティブな回答をした人が7割以上もいたのです。

 

「テレビ・新聞があるから国民の声が政治に反映される」も、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人が57%もいました。

インターネットの36.5%、国会の39.5%、政党の41.3%を上回っています。

選挙の57.3%とほぼ同じなのがマスメディア(テレビ・新聞)です。

つまり、テレビ局や新聞社という情報の発信者を信頼する人は4割もいないのですが、情報の中身を信頼する人は多数派なのです。

 

これはどういうことなのでしょうか?

つまり、TV局という看板はイメージが悪い、つまり社員や幹部などは悪人と捉えられますが、発信している情報はそこまで悪くない、といいニュアンスじゃないかと予想します。

僕もTV局社員(特にプロデューザーや偉い人)はサイコパスだと思っていますが、番組自体は表面を取り繕って完成度はそこそこあると思っています。

 

ただし、TV局らの悪行の上に成り立つコンテンツであることも十分、理解していますから、僕はTVを長年に渡り、ほぼ見ていません。

歌手で「素行が悪くても、コンテンツ(曲)が良ければいい」という意見もありますが、曲に関しては僕も同意見ですが、TV番組には同意していません。

 

著者の意見はマスメディアは「見たいモノだけ見るネット民」を制限し、民主主義を成り立たせるための最低限の幅広い情報(政治含む)を届ける義務があると主張しています。

僕はそういうネット民が多いのは理解していますし、マスメディアはその義務を果たせばいいと思いますが、扱うテーマ選びに隠蔽を感じます。

マスメディアの影響力は意見を変えるじゃなく、議論のきっかけを与えるに過ぎないのですが、その議論のきっかけすら与えないのがTV局です。

 

ですから、僕はTVをほとんど見ないですし、ネットで主に情報収集しています。

僕は自ら、情報を取りにいっており、偏るのをある程度は防いでいます。(限界はありますが)

 

最後に、今回の記事で参考にさせていただいた本を紹介して終わりとします。

「マスメディアとは何か」

 

マスメディアの古典的な歴史から、分析手法についてまでかなり詳しく載っている本です。

マスメディアとは何か?をきちんと理解したい方は手に取るといいでしょう。

 

ではこの辺で。(5420文字)

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

参考・引用文献。

「マスメディアとは何か」

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この記事を書いた人

ブロガー歴10年以上。5つのブログを運営。

ビジネス書を最低5000冊読破し、仮説を考え続ける人生を歩んでいる研究者気質。

経済学・経営学・教育・心理学・哲学・ライティング・企画発想が強み。

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