どうも、太陽です。(No164)
突然ですが、前作の記事からの続きです。
仕事の適性とは3分類に分けられる!
前回の記事に続いて、橘玲氏の視点を加えます。
興味がある人は続きをお読みください。
1 K氏のブログ記事の要約。
まずはある人(Kと称します)のブログ記事の要約をします。
(今は消されています)
哲学的な内容なので、じっくりお読み下さい。
幸福になるには、選択肢の多さが重要です。
「やろうと思ったらできる」というのが選択肢があることであり、自由なのです。
サッカーのフォワードはどのポジションもできますから、やろうと思えば何でもできます。
ですが、ディフェンスはフォワードができなくて、甘んじたポジションです。
理系は文系にも行けたのに理系に行きますが、文系は理系に行くのは難しいです。
(数学や物理は才能だからです)
金持ちが吉野家などで食事をするのと、貧困層が吉野家で食事をするのとでは、選択肢の多さで違いがあります。
貧困層は選べずに、吉野家ですから。
他の視点では、「買えないけど欲しい」というのも不幸の始まりです。
「買おうと思えば買えるけど、敢えて買わない」という人は金持ちに多いですが、それは選択肢の多さです。
まとめると、「何かができる」とか「何かを手に入れている」という状態よりも、選択肢が豊富にある状態のほうが幸せなのです。
つまり、「やろうと思えばできる」や「買おうと思えば買える」ということですね。
これの続きは都会のホワイトカラーは、「何かができる」や「何かを手に入れている」状態と言えます。
ですが、医者や大企業の社長などは、実は選択肢が多くないのです。
有名中学(や高校)から有名大学に入り、大企業などのレールに乗ることを義務付けられているからです。
本当は、ミュージシャンや小学校の先生やうどん屋のチェーンの店長などになりたかったとしても、勉強の道を選んだら、そのレールから逃れることは難しいのです。
ブルーカラーの選択肢の少なさは当然として、ホワイトカラーでも選択肢が少ない中で、仕事をしているように見えます。
「それは自由ではないので幸福といえるのか?」という疑問なようです。
2 「専業主婦は2億円損をする」の著者橘玲氏の仕事の3分類。
この疑問を僕なりに紐解くと、橘玲氏の著作「専業主婦は2億円損をする」に行き着きます。
以下、引用・まとめです。
橘氏は著作の中で仕事を3つに分けています。
1 | クリエイター | (歌手、俳優、芸術家、作家、マンガ家、アニメーターやベンチャー起業家など) |
2 | スペシャリスト | (医者、弁護士など。いわゆる専門職) |
3 | マックジョブ (バックオフィス) | マックジョブはマクドナルドなどの時間給の仕事。 バックオフィスは事務などの仕事で非正規に多い? |
1と2を合わせて、クリエイティブクラスと呼ぶそうです。
1と2の違いは、「拡張性があるかどうかだ」といいます。
映画は大ヒットすれば、世界中の映画館で上映され、DVDやTV化されるので、映画スターには莫大な富が入ります。
それに対して、劇団の役者(例えば宝塚のトップスター)は出演者の収入は、劇場の大きさ、1年間の公演回数、顧客が払える料金など、限界が決まっています。
コンテンツの拡張性は、映画、本、音楽、ファッション、プログラムなどあります。
拡張性のない仕事は「劇団の俳優、弁護士・会計士・医者などのスペシャリスト(専門家)」であり、扱える事件やクライアントの数には上限があります。
(時給は高いですが)
マックジョブも、拡張性がない仕事ですが、責任が少ないです。
外科医の手術の失敗は、医療過誤で訴えられる可能性があります。
弁護士は裁判に負けて依頼者が納得しなければ、弁護士会に懲戒請求されたりします。
しかし、マクドナルドの仕事はマニュアル通りであり、アルバイトが責められることは少ないです。
a 「専業主婦は2億円損をする」の著者橘玲氏の仕事の3分類の続き。労働の捉え方がクラスにより違う。
次に、労働の捉え方がクラスによって違います。
1 クリエイター (天職とみなす)
仕事にやりがいや充実感や社会的意義を見出し、金銭的な見返りや出世だけでなく、楽しいから働きます。
自己実現の生き方であり、仕事と人生を切り離しません。
2 スペシャリスト (キャリアとみなす)
仕事を通じて自分を成長させ、多くの収入と社会的な評判を手に入れるために、キャリアアップに勤しみます。
仕事と人生は、切り離しています。
3 マックジョブ(バックオフィス) (労働とみなす)
仕事は生計を立てるものです。
仕事と人生は完全に切り離し、家族や趣味を楽しみます。
3 幸福とは何か?の問題点のそれなりの回答。
K氏が悩んだ論点が明確に浮き彫りになり、解決されたのではないでしょうか?
つまり、医者などの専門職は、自由や選択肢がなく、楽しそうに見えないのは、キャリアとみなしているからです。
それに対して、クリエイターは一部しかなれない激戦区ですが、彼らは天職であり、だからこそ、人生を楽しんでいるのです。
つまり、「選択肢の多さや自由」というのも大事ですが、どのクラスにいるかが大事なのです。
ブルーカラーが不幸せそうに見えるのは、クリエイターやスペシャリストの生き方が可視化されて、比較できて見えてしまったのも、関係あるかもしれません。
または、ブルーカラーといっても、スペシャリスト系のブルーカラーなら、それなりに幸せかもしれません。
(専門的な仕事の場合)
農業をやっている人や漁師などは、もしかしたら、その行為を楽しんでいるかもしれません。
マックジョブやバックオフィスが、特に不幸せなのでしょう。
人生の大半を過ごす仕事時間が楽しめなくて、「趣味や家族に重きを置く」からですね。
これに橘玲氏の「金融資本」「人的資本」「社会資本」の3つの組み合わせ論理が加わります。
つまり、最低でも2つの資本があったほうが人生の自由度が大きく、「幸福だ」と言えるのです。
詳しくは「専業主婦は2億円損をする」をお読み下さい。
最近、これの改訂版?みたいな本が出ましたので、一応、紹介。
4 僕の仕事の3タイプ分類。
しかし、僕は仕事の捉え方を、別の切り口から見ています。
以下の記事で書いています。
仕事の適性とは3分類に分けられる!
以下、引用します。
仕事の分類方法はいろいろあると思いますが、僕は以下の3種類に分類しました。
1 「頭脳系」 頭脳を使う仕事。
IT系や、コンサルタントやアナリスト、学者や研究者や官僚など多数。
2 「精神系」(いわゆる感情労働) 神経、精神を消耗する仕事。
営業や、接客など。
3 「体力系」 体力を使う仕事。
倉庫やガテン系や、建築系、整体師など多数。
ちなみに「これらの3つは独立しているわけではなく、割合がどれだけ高いか?」で分類しています。
営業といっても、証券系なら「頭脳は2割は使い、神経、精神は6割は使い、体力も2割は使うのでは?」という感じです。
「割合が一番大きいのものが、その仕事のタイプを象徴している」と言えるでしょう。
詳しくは記事をお読みください。
クリエイティブクラスは、基本的に、「頭脳の割合が高い」と思います。
特に、クリエイターはそうでしょう。
そして、マックジョブ(バックオフィス)は「体力系だ」と思います。
(精神もそれなりに使うでしょうが)
スペシャリストは「頭脳の割合は高い」ですが、精神もそれなりに使います。
なぜなら、責任が大きいからです。
僕はこの3つのうちの特に「何で疲れたいか?」を考えるのが、「仕事選びで大事だ」と思っています。
5 僕の個人的事情。
僕は基本的にエニアグラムのタイプ5の知的好奇心の強さで、探究心が強く、暗記力が高くなっています。
それにタイプ1の勤勉さが加わり、ハードに修行してきました。
しかし、いくら「ハードに修行する」といっても、僕の場合、精神や体力でなるべく疲れたくないのです。
疲れるなら、頭脳がよくて、選択肢が少ないからこそ(精神と体力が疲れる仕事はやりたくない)ハードにやっています。
だからこそ、いつも危機感があります。
危機感の強さも、生存が揺らいでいるわけですから、危険察知力につながり、暗記力や予測力が研ぎ澄まされているのかもしれません。
橘玲氏のいう「天職」とか「好き」だから、やっているのとは僕は違います。
苦痛度が一番低く、これしかできないからやっているのです。
(僕は将来に不安を感じ、プログラミングにも手を出しています)
そういう意味では、橘玲氏の考察は、僕には合わなかったかもしれません。
ですが、橘玲氏の本は基本的に本質を突いており、非常に文章も上手く、ビジネス書著者としては、「No.1のポジションに近い」と感じます。
実際に、売れ行きもいいですしね。
「出せば売れる」、というポジションです。
それは独自のモノの見方、捉え方、切り口があり、しかも、それを構造化して、整理してわかりやすくまとめあげ、「文章も上手いからだ」と思うのです。
彼の本は、僕はほとんど読んでいます。
そして読んでみたら、やはり内容は良いのです。
(ただし、焼き直しの部分、著作の重複部分は多い)
K氏のブログを読んでいて、しかも最近、橘玲氏の本を読んでいたので、関連が結びつきました。
読者の参考になれば幸いです。
僕と橘玲氏の解釈、または、他の人の解釈(探せばあるかもしれません)を参考にして、「仕事選びをしてもらえたら」と思います。
僕の妹がもっと若いときに、以下の本を「熟読させたかったなぁ」と思います。
専業主婦志向の女性は今の20代は少なくなっていますが、正解ですよ。
ではこの辺で。(4141文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。
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