どうも、太陽です。(No122)
突然ですが、「日本の国語教育改革の決定版の案」です。
PART1、2合計で、約9500文字以上ある「超力作記事」ですので、覚悟を決めて読んでくださいね。
しかし、結論から言いますが、この案は採用されず、文科省によって改悪され、記述式導入に変わり、結局、頓挫しました。
1 日本論文プラットフォームの基本的な仕組み
国語の大学入試に、記述式が導入されようとしています。
以下でニュースになっています。
「国語と数学、記述式3問 大学入試新テスト実施案」というタイトルです。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG15HBI_W7A510C1MM0000/
僕は、以下の記事で「国語(現代文、小論文)の試験作成の難しさ」について述べました。
(センター試験の国語も、批判しています)
現代文授業意味ない論「現代文、小論文という試験の危険性について キュレーションの価値が分からない人」
以上の要素を含めて、僕が考えた「国語の大学入試の画期的?な教育改革案」を書きますね。
その問題を解消する解決策として、僕は「日本論文プラットフォーム」を提唱します。
これは、大学教授、大学院生、大学生、そして一部の高校生らが参加するプラットフォーム(SNS)です。
論文を投稿するSNS&サイトです。
BLOGOSという論壇サイトがありますが、それと似ています。
BLOGOSに閉鎖性を加え(身元を確認した人材しか入れない)、「ペンネームでも可」ですが、mixiのようにペンネームと発言は一致させ、責任をある程度は持たせます。
論文サイトのメリットは投稿日時が記録されるので、「著作権者、発案者が誰であるか?一目瞭然という点」です。
そして、議論(コメント)もされるので、「学問の発展に寄与する」と思われます。
参加者が増え、質の高い論文がたくさん掲載されれば、分野横断的に参加者が学問を学べる上に、議論や論文を読むことで切磋琢磨されます。
そこに、未来を担う高校生が参加し、先輩の論文を読める上に、投稿も可能とすれば、「論文力の強化の場所提供としては十分だ」と思います。
言わば「教授、大学院生、大学生、高校生らで、相互に論文力を鍛えあげる場」です。
星や点数を付けるシステムにします。
「大学教授、大学院生、大学生、高校生の順」に、星や点数が低くなります。
大学教授が最高点数です。
点数をつけた者は、その点数をつけた人の情報は丸わかりです。
不当に点数をつけた場合、その者の評価が下がります。
よって、良い論文だけに点数をつけるというインセンティブが働きます。
相互にたくさんの参加者による、採点システムにします。
もちろん、そこには「高校生などの友達間の談合」もあるかもしれません。
しかし、点数をつけた者は可視化されるので、同じ高校ならバレますし、評価者の評判も下がるので、なかなかつけづらいでしょう。
点数が上がってくれば、多くの人に見られることになります。
(ランキング上位者は見られやすいシステムにします)
今までの小論文の弱点は、評価者が少数(基本的に1人か?)な点でした。
そして、一発勝負なため、運の要素もかなりありました。
ですが、この論文プラットフォームは長い目で見るし、かなりの人数による評価になるので、「信憑性が上がるか」と思います。
大学生も、論文を書く動機付けにつながるでしょう。
また、大学教授の方々も、採点の手間が省ける利点があります。
さらに、東大なら、東大だけの閉鎖した採点ではありません。
大学横断的に、言わば、市場で評価されます。
2 50万人に小論文式は基本的に不可能
また、大事なことを書きますが、「従来のマーク式のセンター試験を残すのも手か」と思われます。
そもそも50万人に記述式や小論文を課すのは、不可能なのです。
よって、マーク式は残します。
そして、論文プラットフォームのランキング高得点者の方を重要視します。
「マーク式の高得点者よりも」です。
または、論文プラットフォームとマーク式の人たちの、相関関係を調べるのも面白いかもしれません。
「従来のマーク式の高得点者と論文プラットフォームの高得点者のどちらが、今後の社会で活躍するか?」を、追跡して検証するのもありです。
偏差値60以上の大学を狙う高校生は、論文プラットフォームに参加するのを義務付けるべきでしょう。
偏差値60未満は、従来のマーク式のみのセンター試験でかまわないかもしれません。
論文力が特に必要なのはエリートなので。
L型の人材には、論文力は必要かどうか不明です。
高校生も、一流の投稿者の論文に触れることができ、「国語教育が進展する」と思われます。
センター試験の駄文に付き合わされるより、遥かにマシではないでしょうか。
大学に入ってからも、論文プラットフォームは使われるので、成長の足跡・記録にもなりますしね。
3 本人認証の問題と8万人の受験者
ただし、「本人認証が非常に難しい」と思われます。
親や友達が代わりに書くことは、充分考えられます。
大学院の研究計画書でさえ、友人の力を借りて入学した人を知っています。
その人は文章が下手でしたが、友人の文章で合格できたようなのです。
本人認証の手段として、予備校が1年間に定期的に小論文の試験を課すことにします。
論文プラットフォーム参加者は、その試験を何回受けてもかまいませんが、論文プラットフォームのIDは試験場で書かされます。
そして、論文プラットフォームでの評価が高いのに、小論文の試験の出来とあまりに乖離していた場合、替え玉が疑われます。
替え玉を使った場合、大学受験の資格が消えるほどのペナルティを科すべきです。
また、論文プラットフォームに予備校の小論文のテストの内容が写真で撮られ、保存されるようにします。
これで、「周囲の人たちによる替え玉か?」の評価にされされます。
何回も受けた場合、筆跡さえ、鑑定可能になるでしょう。
偏差値60以上となると、正規分布で約16%だとして、50万人×0.16=8万人と出ます。
8万人くらいなら、小論文の採点をさばけるのではないでしょうか?
しかも、予備校の小論文は河合塾と駿台の2つだと仮にして、年に6回実施だとすると、2つで12回の実施機会があります。
そのうちの5回ぐらいを、受ければいいわけです。
8万人の受験生を分散させることで、採点の労力を軽減させます。
さらに、予備校の小論文での高得点者が、論文プラットフォームで大学教授に酷評された場合、予備校に悪評がつきます。
また、その採点する大学教授も、1人ではありません。
分散させます。相互に監視し合うのです。
4 日本論文プラットフォームのその他の仕組み
加えて、動画投稿を可能にします。
プレゼンテーション能力を測ることができます。
面接の代わりになる可能性があります。
あくまで参考程度でしょうが。
ノンバーバルは確実に測れるでしょう。
「見かけの良さと学力とはどういう関係にあるのか」を調べるために、統計データを取る目的でも使えるでしょう。
この動画の公開範囲の設定は、任意でもいいでしょう。
このサイトに参加するには月500円程度の課金をします。
優秀者(「いいね」コメントなどで人気記事)には、報奨金が支払われるのもありかもしれません。
高校生は、無料にしてもいいでしょう。
ペーパー試験を突破しても、論文が書けない大学生だったら、意味がありません。
ならば、「論文を書く修行の場」を提供してあげるのです。
大学受験はあくまで、「学問の素養」を見ることに特化します。
懸念点は、完全に閉鎖性は無理ということです。
誰かが替え玉で入ってきて、サイトの投稿者の論文をパクリ、英語圏で発表し、日本の知が流出する可能性があります。
もちろん、サイトには投稿日時が示されており、発案者が誰なのかは一目瞭然です。
英語圏のサイト(論文など)をチェックするためにも、英語を読める(書ければさらにOK)人材は必要です。
大学受験で英語は必須でしょう。
また、「このサイトの論文を翻訳するサービスもつける」といいでしょう。
翻訳者の仕事も増えます。
料金はケースバイケースで。
英語ができなくても、世界に打ってでられます。
ビジネスの素養を見るには、何回も繰り返しますが、「MBAや中小企業診断士、理系の技術力、ビジネスコンテストなどで測るべき」です。
これは大学に入ってからでもいいですし、高校生で起業したいなら、大学受験は後回しでもいいのでないでしょうか。
大学受験は「学問の素養である」と、理解すべきでしょう。
理系は、エンジニアに直結するので、即戦力系であり、社会人の能力としても分かりやすいです。
理系に関しては、現在の大学入試を継続でも特に問題ないかもしれません。
国語だけ、論文プラットフォームで修行の場を提供し、従来のマーク式を継続することです。
PART2に続きます。
ではこの辺で。(3847文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
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