陰謀論を信じる人はIQが低い?「陰謀論者とGravity内で実際に話した体験記」

どうも、太陽です。

 

突然ですが、メンタリストDaiGoさんの以下の動画によると、「陰謀論を信じる人はIQが低い」と述べています。

陰謀論を信じる人はIQが低い

 

DaiGoさんはこの中で、「陰謀論者はクリティカル・シンキング(批判的思考)が弱い」と指摘しています。

一方で、高学歴な人であっても陰謀論を信じやすい可能性があることも示唆しています。

しかし、僕自身が音声通話アプリ「Gravity」を通じて陰謀論者と会話した実体験では、彼らが特別IQが低いとは感じませんでした。

むしろ、以下の記事が示すように、「批判的思考が弱い」という印象を強く受けました。

 

さらに、以下の記事にあるように、教養がある人や高学歴な人ほど陰謀論を信じやすい可能性がある点も興味深いと考えています。

 

この記事では、Gravityでの体験談を交えながら、陰謀論者との会話を具体例として挙げ、陰謀論について考察していきます。

興味がある方は、ぜひ続きをご覧ください。

目次

1 Gravity内での陰謀論者との実体験の会話

音声通話アプリ「Gravity」で、僕を含む6人が集まり、陰謀論者と直接会話する機会がありました。

その中で語られた主張ややり取りを、以下に具体例としてまとめます。

1 「この世のほとんどは嘘である」 

陰謀論者は、「ブラックホールや物理学、さらにはメディアの情報まで、この世のほとんどは嘘である」と主張しました。

具体例は以下です。

・「近いうちにベーシックインカムが実現し、人類は遊んで暮らせる」

・国葬問題で日本を二分している安倍元首相は実は2019年の時点で死んでいる

・2022年の暗殺時点ではクローンで作られた影武者が暗殺されただけ

 

また、「その嘘を暴くことで人々を幸せにすることが目的だ」とも話していました。

僕が、「それよりも大金を配る方が幸せな人が増えるのでは?」と提案すると、「それは唯物論的な考えで、人はお金だけでは幸せになれない」と反論されました。

さらに僕は、「では『この世のほとんどが嘘』という事実が広まったら、秩序が崩壊しますよね。その後、何が起こるのですか?」と質問しました。

すると陰謀論者は、「リセットですかね」と回答しましたが、具体的な話はなく、僕は「話がかみ合わない」と感じました。

2 「この世は支配者が支配している」

陰謀論者は、「この世の真の支配者はトカゲ(爬虫類人)であり、表向きの支配者はエリザベス女王だ」と主張。

さらに、トカゲはIQが2万以上(比喩的表現)で、人間をはるかに超える知能を持つとも述べました。

 

僕は「トカゲがそれほど賢いのなら、量子コンピュータをなぜ人間に作らせるのですか?トカゲ自身が作ればいいのでは?」と質問しました。

陰謀論者の答えは、「トカゲは量子コンピュータほど頭が良くない」というものでしたが、僕は矛盾を感じました。

というのも、トカゲが支配者であり人間を支配しているのなら、もし人間が量子コンピュータを完成させた場合、それがトカゲにとって脅威になるはずです。

であれば、先回りして自分たちで作るか、あるいは人間が開発しようとするのを妨害するのが理にかなうはずだからです。

 

ちなみに、この「爬虫類人陰謀論」はイギリス人のデーヴィッド・アイクが提唱したもので、アメリカでの信者は全体の4%ほどとされています。

3 「コロナ騒動も全部、嘘」

陰謀論者は、「コロナはただのインフルエンザであり、ワクチンを接種すると死にやすくなる」と主張しました。

僕は、「日本人のワクチン接種率は2回目で約80%にも関わらず、日本人はほとんど死んでいませんが、なぜですか?」と尋ねました。

すると、「日本人には特別な遺伝子があるから」と説明され、納得できませんでした。

4 「プーチンは影武者」

陰謀論者は、「ロシアのプーチン大統領は影武者であり、支配者の思惑によって戦争を仕掛けているだけ」と主張しました。

僕は、「プーチンは主体的に戦争を仕掛けたのではないですか?」と質問しましたが、「彼は支配者に操られて動いただけ」と返答され、話が噛み合いませんでした。

5 「日本の政治家は支配者に操られている」

陰謀論者は、「日本の政治家は女性問題などの弱みを握られ、与党も野党もプロレスをしているだけ。全ては日米のある会議で方向性が決められている」と主張しました。

この点については、日本の政治家が利権に影響を受けている可能性はあるため、一理あると感じました。

しかし、「政治家は影武者で、クローンが演じている」との発言には疑問を抱きました。

プロレスにクローンを使う必要がどこにあるのか、意味がわかりませんでした。

6 「日本もアメリカも選挙は不正が可能である」

陰謀論者は、「日本の選挙では不正が行われていて、自民党が勝つようになっている」と主張しました。

僕は「なぜガーシーが当選したのですか?」と質問しましたが、的外れな質問だったと後悔しました。

本来聞くべきだったのは、「なぜ菅元首相は退陣したのですか?」でした。

選挙が不正で自民党が勝つように操作されているのであれば、岸田首相へのバトンタッチは必要ないはずだからです。

 

後日、この質問を改めてしたところ、「支配者が岸田さんのほうがいいと判断したから」と返答されました。

陰謀論者の理論は、どんな事実にも理由をつけられるようになっており、僕は「結論ありきの話だな」と感じました。

2024年11月時点で、自民党は衆院選で大敗しており、選挙の不正はないですね。

アメリカもトランプの共和党が勝っており、こちらも不正はありません。

7 3.11は人工地震説と気象兵器存在説とアメリカは月に行っていない説

陰謀論者の主張の一例として、以下のような内容が挙げられます。

  • 9.11は陰謀で、3.11(東日本大震災)は人工的に引き起こされた「人工地震」である
  • 気象兵器が存在し、アメリカは実際には月に行っていない

 

陰謀論者は、主に陰謀論YouTuberや記事などから情報を収集し、他人の説をそのまま取り入れている印象でしたが、中には「実際に陰謀の可能性があるもの」も含まれていると思いました。

「アメリカが月に行っていない」という説は、長年陰謀論として語られてきた内容ですが、僕もこの主張に一部同意しています。

僕はエドワード・スノーデンの著書「スノーデン 独白 消せない記録」を読んだことが根拠になっています。

NSAによる監視や盗聴を暴露したスノーデンが「アメリカは月に行っていない」と言及していたため、普段は「何を言うか」を重視している僕ですが、このケースに限ってはスノーデンの発言を「信じる価値がある」と判断しました。

 

なお、「アメリカの月面着陸は嘘だった」と信じているアメリカ人は全体の5〜10%程度と言われています。

 

8 2022年3月18日の関東地震と「人工地震」説

陰謀論者の主張によると、2022年3月18日に関東で発生した大規模停電は「人工地震」によるものであり、国民に「異変が起きている」ことを知らせるために軍が意図的に行ったとのことです。

実際、この日には首都圏で約210万軒が停電する事態が発生しており、停電が地震の発生前に起きていたことを覚えている方もいるかもしれません。

首都圏210万軒の大規模停電、直接の原因と復旧の理由は同じだった

 

通常、地震が発生した後に停電が起きるケースが多いため、陰謀論者はこの「順番の逆転」に注目しており、「タイムラグはあったにせよ不自然だ」と言います。

 

さらに陰謀論者は、「政府やメディアは支配者に操られているが、軍が独自の判断で世間に異変を知らせるために人工地震を使った」とも主張していました。

僕自身も人工地震の可能性については否定していませんが、今回のケースについては「単に技術的なミスがあっただけでは?」と思っていたので、この意外な見解には驚きました。

 

会話の流れで起きた面白いエピソード

会話中、興味深い出来事がありました。

僕を含めて6人で会話していたのですが、そのうち2人が頭の良い皮肉を交えたジョークを展開し始めました。

僕とその2人はジョークと皮肉を理解して楽しんでいましたが、陰謀論者はそれを真に受けて納得している様子でした。

 

念のため僕は、「あなたは2人の会話に納得しましたか?」と確認してみたところ、陰謀論者は「はい」と答えました。

つまり、皮肉交じりのジョークに陰謀論的なニュアンスがあったため、陰謀論者はそれを信じてしまったのです。

このことから、陰謀論者が騙されやすい傾向にあることがわかりました。

最終的に、僕を含む3人だけがこの皮肉の意図を理解しており、陰謀論者を含む残りの3人はそのまま信じてしまったため、平和なまま会話が終了しました。

 

陰謀論者の素性について

その後、陰謀論者のルームに行き、ある程度その人の素性を聞き出すことができました。

彼は20年ほどインドに住んでおり、建築系のグラフィックデザイナーとして働いていたそうです。

学歴は高卒ですが、英語が話せるとのことでした。

 

彼について「頭が悪い」という印象は特にありませんでした。

ルーム内で「陰謀論を信じる人はIQが低い傾向がある」というデータに触れたところ、他の参加者が「オウム信者のように、知能が高くても偏った思考に走る人もいる」と言っていたことも影響しています。

つまり、彼の知能が低いようには見えず、「知識や思考の偏り」があるという印象を持ちました。

 

さらに彼は「将棋ウォーズ」で初段の腕前があり、実際に対戦して僕が負けたことから、その技量に偽りはないと感じました。

年収はインドで1000万円ほどあったそうで、頭の良さが陰謀論を信じることとは必ずしも関係しないことがわかります。

 

僕の考え

陰謀論者について、料理に例えるとわかりやすいかもしれません。

陰謀論者は、質の悪い「食材」(偏った知識)を大量に集め、道具の使い方(論理の進め方)も悪いため、最終的に「不味い料理」(陰謀論)を作り出してしまうのだと思います。

一方で、批判的思考力のある人は、良質な「食材」(信頼できる知識)を選び、道具を上手に使って「美味しい料理」(合理的な仮説)を作ることができるのです。

 

今回の陰謀論者との会話でも、僕が投げかけた批判に対して彼はほとんど反論せず、淡々と冷静に話を続けていました。

短気でIQが低い人だけが陰謀論に傾倒するわけではないことを実感し、これは新たな気づきでした。

陰謀論に関する本も多く出回っていますが、意外と冷静に書かれているものも少なくありません。

おそらく、誤った知識を大量に集めて積み上げた結果、独特の視点が形成されているのだと感じます。

「陰謀論者と直接会話する機会は滅多にない」と思うので、今回の体験はとても貴重でした。

2 後日談:メドベッドと陰謀論者の話

後日、陰謀論者から「メドベッド」という医療機器について話を聞きました。

メドベッドとは?

メドベッドについて調べてみると、テスラや孫正義氏が関わり、既に実用化されているという話が見つかります。

以下の記事でも触れられています。

「都市伝説でも陰謀論でもない」とメドベッドについて説明した記事

こういった現実味のある話を持ち出してくるところが、陰謀論者の面白いところです。

完全にデタラメを信じているわけではなく、一部は「本当にありそう」な話も含まれています。

陰謀論系の書籍について

また、陰謀論に関連する本をAmazonで検索したところ、以下のような書籍が多く存在していました。

  1. 「人類の覚醒に命を懸ける真実追求者たちとの対話 TRUTH SEEKERS II ~光の勝利で、ついにカバール陥落」佐野美代子著
    • 2021年11月発売。評価数346件(2022年9月時点)で、一部で大人気。
    • 内容には「クローンや影武者」「ワクチン接種反対」「地底人(レプティリアン)」などが含まれている模様。
  2. 「世界の衝撃的な真実[闇側の狂気]」佐野美代子著
    • 2022年9月に発売された続編。
  3. 「世界人類の99.99%を支配する カバールの正体」副島隆彦監修
    • 2021年6月発売。評価数190件(2022年9月時点)。

陰謀論が一部の層で非常に人気があるため、出版社が金儲け目的でどんどん本を出版している構図も見えてきます。

興味本位で読んでみた感想

僕も興味本位で、これらの本をメルカリで購入して読んでみました。

結論としては、「読む価値がない」と判断して再び売却しました。

こうした陰謀論本が広がる背景には、人々の好奇心や一部の信者の熱狂が関係していると感じました。

(陰謀論にハマる人がIQが低くない人達だとは理解しました)

 

メドベッドについての考察

もしメドベッドが本当に存在するなら、それは革命的な医療機器です。

死ぬべき人が死ななくなり、人口爆発や資源の枯渇といった新たな課題が発生するでしょう。

労働力不足が解消される一方で、年金問題にも影響が及ぶ可能性があります。

 

ただし、現実的に考えると、メドベッドの存在には疑問を感じます

もし本当に存在するなら、孫正義氏やイーロン・マスクのようなセレブが既に利用しているはずです。

仮に存在していても、利用料金が非常に高額で、一部の富裕層しか使えない可能性が高いでしょう。

 

陰謀論に関する参考記事と書籍

陰謀論について知識を深めるために、以下の記事と書籍が参考になります。

参考記事

  1. あなたの陰謀論者レベルはどの程度? 陰謀論の6類型と信奉者の見分け方
    • 陰謀論の分類や信奉者の特徴を解説。
  2. 陰謀論には人気と不人気があると判明!陰謀論ランキング
    • 人気のある陰謀論とそうでないものの違いを分析。
  3. 陰謀論は別の陰謀論を根拠に「証拠の循環」を行う傾向があると判明!
    • 陰謀論者が他の陰謀論を根拠として信じる仕組みを解説。

おすすめ書籍

  1. 「陰謀論入門 誰が、なぜ信じるのか?」
    • 陰謀論の基礎や導入として最適。
  2. 「デマ・陰謀論・カルト」
    • 陰謀論を信じる人の心理や背景を分析。

 

 

「デマ・陰謀論・カルト」という本のP121には、作家の副島隆彦氏が陰謀論について次のように述べていると記されています。

副島氏によれば、陰謀論とは「権力者共同謀議理論」と考えられます。

これは、学閥のような非公式の組織に集まった権力者たちが密かに謀議を行い、その結果が表向きの組織や社会に大きな影響を与えている、というイメージです。

例えば、建設業界と官僚や政治家による談合も、この「権力者共同謀議理論」に該当すると言えます。

このような陰謀論であれば、規模の大小にかかわらず、多くの人が「あり得る」と納得するのではないでしょうか。

 

ではこの辺で。(6111文字)

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

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