どうも、太陽です。(No51)
突然ですが、今回のタイトルを読んで、「上層部のあり方かな?」と思った人がいるでしょうが、正解です。
ですが、この内容を意識してない上司などは多いと思わます。
部下の人は「上司に読ませたいよ!」と読了すれば思うことでしょう。
ぜひ続きを読んでみてください。
1 「上層部は兵隊に無駄な行動をさせてはダメである」
まずは、上層部の定義から始めますね。
そもそも上層部とは「社長や首相などの一番偉い人」や、果ては上司や親も含まれます。
つまり、「上から指示・命令する権限を持った人」のことを指します。
兵隊は従業員であり、子供であります。
ここでタイトルの「上層部は兵隊に無駄な行動をさせてはダメである」につながります。
上層部が兵隊に指示を出すのですが、10回のうち3回くらいしか行動の意味や結果が出なかった場合、上層部に対して疑心暗鬼になるでしょう。
「上層部の言うことを当てにしていいのか?」「また無駄骨なことをやらされるのではないか?」と兵隊は不信感を募らせます。
そうなると、兵隊は上層部に対する信頼が薄れ、次第に言うことを聞かなくなります。
2 無駄な行動を優秀な人ほどやりたくない。
ここで話が飛びますが、ついてきてください。
優秀な起業家やフリーランスほど、「自分が意味のあると思ったことしかやらない」そうです。
つまり、無駄な行動や結果につながらない行動は極力したくないんです。
行動するということは、基本的に労力と時間とお金を使うということであり、その行動が無駄骨に終わることはそれらを消耗しただけになります。
そんなことを続けていたら、成功からは遠ざかりますし、行動したことへの後悔が募るでしょう。
3 大学受験の例。
さらに、話が大学受験の例に飛びますが、ついてきてください。
大学受験の高学歴は「大学受験の勉強には意味があるのか?」については考えていながら仕方なくやる人もいれば、その意味を考えずただ努力できる人がいます。
僕は文系の高学歴は正直、微妙だと思っており、「高学歴が全てであり、素晴らしい能力の持ち主」という認識には疑問を抱いています。
(文系の大学受験はコスパと効率が悪いのです)
以下の記事に書いています。
「「自己啓発本を不要にする成功法則」PART3」というタイトル記事です。
しかし、大学受験に疑問を覚えていたら、高学歴にはなれませんから、基本的に高学歴になる人は「意味を考えていない層が多い」と思われます。
4 上層部は意味のある正しい指導やメソッドで兵隊に動いてもらうべき。
高学歴の話はともかく、努力をさせるなら意味のある努力を上層部はさせるべきですし、兵隊側もなるべく意味のある努力を意識した方がいいのです。
無駄骨に終わるというのが一番、疲労感が漂います。
話を戻しますが、上層部は意味のある正しい指導やメソッドで兵隊に動いてもらうべきです。
兵隊は基本的に、上の言うことを聞かないといけないわけですから、上層部の指導や戦略が間違っていたら徒労ですし、最悪の場合、太平洋戦争の時の日本になります。
上層部は戦略(方向性と正しい指導法やメソッド)をきちんと考えないといけません。
ここで少し話しがズレますが、ついてきてください。
意思決定には段階があります。
まず、意思決定とは「人生を左右するスキル」です。
日々、細かいことや小さいことから大雑把な大きなことまで、人は意思決定を迫られ、判断し、決断し、実行していると思います。
(考えているだけで、実行していない場合もありますけどね)
意思決定の際は間違ってもかまわない事柄から、間違ったら致命的で死に直結する重大事まで幅があります。
まず、この事柄の段階やグラデーションを意識しておきましょう。
そして、段階によって意思決定の性質も変わります。
大雑把に書きますね。
1 間違っても大して影響しない事柄。
(日々のスーパーでの買い物や、趣味の選択など)
これは自分が「楽しいか、楽しくないか」、「快か不快か」、「損か得か」などの意思決定の性質で決める人が大半でしょう。
2 そこそこ間違うと人生に影響する事柄。
(高校受験や大学受験や就職や転職や結婚相手や保険や家選びや起業や裁判など多数)
これらはある程度の人生経験を積んだ人にアドバイスを求めたり、専門家に依頼したり、調べる人が多いと思います。
この段階では「楽しいか、楽しくないか」や、「快か不快か」などの感情部分だけで決めると失敗するケースが出てくるでしょう。
もっと損得も計算しなければいけないし、「正しいか、正しくないか?」という視点から、見なければいけないと思われます。
「正しい情報なのか?」と確認し、「正しい、正確な情報に基づいて、自分の満足度をどれくらい満たすか?」という視点から、見るべきでしょう。
「いかに合理的に判断できるか?」も問われます。
一時の感情だけで決めると、損をすることが多い段階です。
熟慮も求められます。
よく調べ、自分の価値判断(何を重要視するか?)から、「自分の満足度を最大化させる意思決定をしなければならない」と思われます。
この段階は自分の価値判断(主観的なもの)がまだ入る余地があります。
3 命に関わることや社会的責任・影響が大きい重大事柄。
(「車の運転」や「旅行先の選択(危険地域は危ない)」や「移住地域の選択(これも生死に関わるかも)」や「医師の手術や診療行為」や「社長ならビジネスの意思決定」や「政治家なら政策の意思決定」など)
立場が上の人の意思決定はたくさんの人に影響を与えるので、より「正しいか、正しくないか?」が問われます。
ここには自分の価値判断(主観的なもの)が薄れていく傾向が見られます。
政治家の好みで政策が決められたら、とんでもないですよね?
社長の好み(好き嫌い)は、ある程度はビジネスに影響してもいいでしょうが、結果として会社を傾かせる好みによる意思決定なら、正しくなかったのでダメです。
意思決定といってもこのように段階があります。
段階の区別をした上で意思決定はしなければいけませんし、「どの段階にいる人なのか?」によっても意思決定の性質は変わっていきます。
意思決定において、上記の段階をきちんと理解し「何を言うのか」の中身の部分で議論し、「判断できる知識を身につけることが大事」ということです。
そして、方向性、つまり、戦略が間違っていたら、その下の概念である戦術では取り返せません。
戦略や方向性がある程度合っていたら、「戦術でカバーできる」とも言えます。
また、戦術は「神は細部に宿る」の言葉通り、厳密性や細かいプレーや実行が大事になります。
意思決定にも戦略(方向性)と戦術(オペレーション)があり、もちろん、向いている人材も変わります。
政治家や社長などは戦略の担い手であり、方向性を間違えてはいけません。
これを間違える人は、無能な政治家や社長になります。
細部のオペレーションは、社員や下の人達が担います。
ここは「厳密性や実行力」が問われます。
橋下元市長はよく「言うのとやるのは違う」といいますが、「やる」の部分は戦術部隊の仕事であり、戦略部分の上の人の仕事は「方向性や全体地図作成や重大事の意思決定」なのです。
そして、戦術部隊は基本的にオペレーションが仕事なのですから、戦略(つまり、上の人)に文句を言う権利は一応ありますが、影響力もないですし、「何も変わらない」ということになります。
戦略を作り、意思決定する際にも、つまり上の人にも戦術部分の理解はある程度、必要です。
それが「現場を見る」ということです。
現場とはオペレーションの最前線ですから、現場をよく把握すれば、現場が積み上げられた戦術部分をよく把握した上で、戦略を練ることができます。
話が飛び飛びになりましたが、「意思決定には段階があり、戦略と実行もあり、戦術(実行)部分もかなり意思決定の「正しさ」立証に影響する」ということが言えます。
ただし、何回も繰り返しますが、戦略の失敗を戦術では取り戻せません。
第二次世界大戦の日本の敗戦からも明らかですね。
そして、上の人の仕事は「やる」という実行部分より、戦略(方向性)の「考える」が大部分を占めています。
もちろん、起業の場合は「動きながら、やりながら考える」ものでもあります。
ともかく、「考える」ことと「やる」ことの区別と「考える」→「意思決定」→「やる」の「意思決定」部分強化にはやはり「考える」ことも大事です。
PDCAサイクルのように循環を回すのも、もちろん大事です。
しかし、上記に挙げた段階では、本当に最終意思決定?しなければいけない場面は多々あります。
大学受験や就職や結婚から、重大事まで意思決定の精度をなるべくあげ、さらにその後の実行部分をきちんとこなし、「意思決定の正しさ」を証明するのが一番いい生き方なのでは?と思います。
さらに、ベイズ統計学の話も加えますね。
意思決定というか、信用・信頼において重要要素です。
5 ベイズ統計学。
相手をどうやって信用に値するか、見極める方法です。
ここで実行段階の話と絡める形で、ベイズ統計学の話を書きます。
ベイズ統計学とは、最初に適当な(主観的な)推定値を決めておき、その前提のもとに実際の出来事を観察して、「最初の推定値を随時、アップデートしていくこと」を指します。
例えば、あるビジネスパートナーとの取引の場面で、最初は「信用できる」「信用できない」の判断はまったく分からないから、五分五分と言えるでしょう。
(もちろん、初対面で、目つきが悪そうという解釈などで、信用できないが70%からスタートするのもありです)
そして、その人の発言や行動を観察していくうちに、「信用できる」「信用できない」の主観的確率を修正していくのです。
言った発言を守らなかったり、致命的な嘘をつかれていたとしたら、「信用できない」の主観的確率は上がっていくでしょう。
その「信用できない」の主観的確率は、例えば、嘘をつかれた場合、その後の彼の発言は「信用できる」なら、0.8%の確率で「真実を語る」、0.2%の確率で「嘘をつく」となります。
彼が「信用できない」のであれば、0.1%の確率で「真実を語る」、0.9%の確率で「嘘をつく」などと設定するのです。
観察し、追加情報で修正し、発言や行動の確度を推定するのは、かなり威力があり、「当たりやすい」と言えます。
ビジネスの世界は不確実ですので、実行するときは、ベイズ統計学の主観的確率を修正していくやり方が合っています。
(ビジネスの世界だけじゃないですけどね)
ちなみに、インターネットのスパム(迷惑)メールの検出・除去などでは、既に使われています。
信用はこのようにアップデートされていきます。
相手の行動、態度、出方次第で変化するのです。
信用を着実に積み重ね(約束を守るなど)、信用を勝ち取っていっても、致命的なこと(嘘や浮気、裏切りなど多数)をすれば、一気に信用失墜です。
その人は信用回復するのは、時間をまたかけないといけなくなるか、人によっては「サヨナラ」となるでしょう。
信用を失う行為をしておいて、「また、信じてくれ」という言葉ほど、おこがましいことはありません。
言葉ではなく、また長い期間の行動などで示さないと、無理でしょう。
信用とは、このように築くのは大変なのに対し、崩れるのは一瞬なのです。
このことを忘れずに、「世の中を生きていくのが賢い」と思います。
世の中でできる人ほど、「信用を大事にしている」と思います。
何しろ、紙幣は国家の国力などを担保にしているからこそ、あんな紙切れに価値が宿るわけですから、信用(皆が信じる、または信用される)が、「いかに大事か」が分かろうものです。
これを軽視して、信用を失うことばかりしていたら、その人は誰にも相手にされなくなるか、同じく裏切るのがOKな、信用ない相手としか付き合えないでしょう。
最後に締めて終わりとします。
くれぐれも兵隊に無駄な行動をさせて、兵隊に愛想を尽かされないようにして欲しいと切に願います。
(日本の上層部に向けての発言です)
信用については以下の本がオススメです。
(メンタリストDaiGoも勧めています)
メンタリストDaiGo激推しの「マネジャーの最も大切な仕事」は読破しましたが、イマイチでした。
また、ドラッカーの「マネジメント」や「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」などのベストセラーも僕にとってはイマイチ刺さらなかったので、独自の本を紹介します。
以下、マネジメント系で僕が読んだ本を教えます。
「無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論 18人の巨匠に学ぶ組織がイキイキする上下関係のつくり方」
海老原嗣生氏のマネジメント本で、基礎的なことがわかりやすく書かれていました。
山口周氏のプロジェクトマネジメント本です。
以下の本はまだ僕は読んでないですが、評判がいいようなのでいずれ読みたいです。
「リーダーの仮面 ーー 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法」
以下の本は積読本で、そのうちに読みます。
ではこの辺で。(5634文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
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