どうも、太陽です。(N169)
突然ですが、宇多田ヒカルさんの曲にインスピレーションを受けたドラマ「初恋」が2022年11月24日の17時からNetflixで配信されました。
僕はNetflixで新しく創設された広告プラン月額790円で会員になり、わずか2日間で全9話を見終えました。
1話につき50分〜60分あったので、約8〜9時間は使いました。
(1日目は4話、2日目に5話、合計9話を一気に観ました)
この初恋というドラマについて、多少のネタバレ・感想を述べていきますので、興味がある人は続きをお読みください。
1 Netflixドラマ「初恋」のだいたいのストーリー。
いきなりですが、このドラマは構想で約4年、実際の撮影は2021年の1年間だったそうです。
これだけの力の入れようなら、傑作の予感がしますよね?
また、主人公は野口也英役の満島ひかり(36歳)と並木晴道役の佐藤健(33歳)の2人です。
也英の思春期時代の役が八木莉可子(21歳)で、晴道の思春期時代の役が木戸大聖(25歳)です。
基本的にこの主人公2人の生き様が、1998年〜2022年頃までの24年間という壮大な時間とともに、描かれています。
(と思ったのですが、1982年生まれの同級生の2人が16歳のときに出会ってから、35歳になって再び惹かれ合うまでの月日とあったので、約20年間の物語のようです)
脇役はかなりの人数がいて、人物相関図もそこそこ複雑なので、詳しくはドラマを観てください。
也英はCAを目指し、晴道は自衛隊のパイロットを目指しますが、いろいろな紆余曲折がありました。
2人の思春期と大人になった現在が交互に入り乱れながら、約20年間を描く究極のラブストーリーとなっています。
2 Netflixドラマ「初恋」のネタバレ・感想。
いきなりですが、ここで、多少のネタバレをします。
「ドラマを観るから、知りたくない」という方は続きを読むのを控えてください。
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也英は結婚をし、子供をもうけます。また、離婚もします。
晴道も彼女がいます。しかし結婚はしていません。姪っ子はいます。
也英の子供の恋愛模様も描かれています。
壮大な親・子供の2代に渡るラブストーリーなのです。
僕は以下の記事に書いたように、美魔女(35歳以上の女性)というのは「願望マーケティングだ」と捉えています。
なぜなら、男はほとんどが基本的にロリコンだからです。
ですが、このドラマに出てくる也英は35歳です。
もちろん、満島ひかりさんのリアルな年齢は36歳であり、撮影時は35歳以下だったことを考えると、ドラマの設定とは多少は食い違います。
しかし、アラフォー世代、つまり宇多田ヒカルさん世代にとっては、時代背景も省みることができ、「懐かしい」と思います。
アラフォーの女性のラブストーリーを僕は初めて観ました。
大抵は「若い男女のラブストーリーモノ」が多い印象です。
しかし、このドラマのタイトル通り、初恋がテーマなので、普通の恋愛ドラマとは一線を画しています。
「20年以上に渡る壮大な時間の流れを追うラブストーリー」であり、珍しいです。
過去と現在が入り交じる話の進み方は斬新でした。
このドラマは中盤(だいたい5話あたり)から、俄然面白くなります。
そして、7、8、9話はかなり盛り上がります。
加えて、最後のオチにはやられました。
(「だから、この設定だったのかぁ」と感じました)
さらに、以下の記事に書いたとおり、僕は基本的に惚れにくい体質であり、恋愛体質じゃないです。
そして、恋愛体質じゃないからこそ、「所詮恋愛モノだろ!」と舐めてかかっていた部分がありました。
ですが、それがすべてぶち壊されました。
もちろん、多少のご都合主義はフィクションにはつきものです。
しかし、それを超えるような感情移入する、どっぷりハマる世界観がありました。
そして、とにかく、役者の演技がうまいです。
特に、満島ひかりさんの演技にはやられました。
(かなり号泣しまくり)
このドラマはハンカチなしでは観られません。
覚悟してください。
Netflixは2017年に「13の理由」を観るために、加入しましたが、それ以来の加入です。
ちなみに、「13の理由」はかなりの衝撃作です。
このドラマをきっかけに自殺者も現れましたので、危険なドラマです。
話を戻します。
初恋の予告編がYouTubeに挙がっているので、載せておきます。
正直、予告編を観たときは「そこまで面白いか?」と半信半疑でした。
しかし、本編を全部観た今は、感想は完全に変わっています。
かなり泣けて没入するラブストーリーです。
恋愛体質じゃない僕を泣かせるとは驚きです。
しかし、以下のような人はこのドラマは観ないほうがいいでしょう。
1 | サイコパス。 (共感力がない) |
2 | 協調性や共感力が低く、嫌な性格の人。 |
このドラマは「協調性や共感力があり、性格がある程度は良い人」なら、没入できます。
ですが、嫌な性格の人は「ねじ曲がって解釈し、共感できない」と思われます。
ですので、そういう方は観ないほうがいいでしょう。
逆に、以下のような人は観たほうがいいです。
1 | 恋愛体質。 |
2 | 宇多田ヒカル世代の人。 |
3 | 性格のいい人。 |
4 | 佐藤健ファンなど。 |
ぜひ、Netflixの広告付きプランでもいいので、加入し、観てみてください。
3 芸術作品について。
ここで、芸術作品の話をします。
(興味がない人は飛ばしてください)
芸術作品として、以下のパターンがあると思います。
1 | 特定の層にウケる作品。 |
2 | 一般受けする作品。 |
以下の記事で書いたように「恋は雨上がりのように」の作品は願望マーケティングであり、特定の層にウケる作品です。
17歳の女子高生が、45歳の冴えない中年男を好きになるという設定がとんでもなくありえないからです。
この作品のファン層は同じく40代ぐらいであり、さらに17歳の女子高生を心配する層とのことでした。
つまり、特定の層が支持しています。
少女漫画も、特定の層(少女)が支持していますし、少女の願望(理想の王子様との恋愛)を叶える作品です。
対して、一般受けする作品としては、ジブリアニメやディズニーアニメや売れた作品があります。
で、鬼滅の刃もかなり売れた作品なので、一般受けに入りますが、設定のリアリティという面では「鬼が登場する」というのは非現実的です。
ですが、描かれる人間ドラマにリアリティがあり、没入できるのでしょう。
タイムトラベルものやSF作品は設定が非現実的ですが、同じく描かれる人間ドラマにリアリティがあります。
「没入できるかどうかの決め手」はおそらく人間ドラマなのでしょう。
フィクション自体が「非現実を描いたモノ」であり、「現実とはかけ離れたモノ」を見せるのですが、あまりに非現実的すぎると人は没入できません。
まぁ僕はリアリストなので、極端にそういう傾向があるのでしょうが。。。
で、初恋のドラマですが、非現実的な部分は多少あります。
例えば、いくら初恋相手だとはいえ、35歳になった也英を「いつまでも追いかける、しかもまた夢中になる」という設定は少し非現実的です。
あくまで男目線からの話です。
男はほとんどがロリコンだからです。
そして、晴道がかなりのモテ男だとしたら、基本的に初恋以上の女性に向かってしまうはずなのです。
つまり、この作品は「女性の願望を描いている」とも言えます。
女性としては、「若い頃にお互いに惹かれ合った初恋の相手と最終的には結ばれる」という話を見たいのです。
しかも、「20年以上に渡る一途さで」です。
しかし、晴道は義理堅い男であり、ナイスガイであり、だからこそ一途さを貫いたと解釈もできます。
本当なら、35歳になった也英よりも魅力のある女性が「晴道を奪い合う」という構図だったらリアリティがあります。
あくまで晴道がモテ男だった場合です。
しかし、初恋のドラマの晴道は、かっての栄光ある自衛隊パイロットの仕事ではなく、セキュリティの裏方に回っており、若干落ちぶれています。
そこにリアリティがあり、「晴道と結婚予定だった女性とどちらを選ぶか?」の選択がありますが、「35歳になった也英といい勝負な魅力の女性」なのです。
そこまで出世してモテ男にならなかった晴道だからこそ、「一途さを発揮できた」というリアリティが残るのです。
だからこそ、僕はそこまで非現実的だとは思わず、感情移入でき、かなり泣けました。
女性の願望を満たしつつも、「リアリティはちゃんとある」というドラマです。
ちなみに、似たような「どちらの女性を選ぶか?」の究極の選択のドラマとして、以下があります。
「じゃない方の彼女」
テレビ東京で2021年に放送されたドラマです。
大学准教授の小谷雅也(妻と子供あり)と、彼が勤める大学の美人学生・野々山怜子とのドロドロの恋愛ドラマです。
これはあり得ない設定です。
冴えない大学准教授に、美人学生が金目当て以外で惹かれるのがよく分かりません。
しかし、展開として、小谷雅也は「妻を選ぶか、野々山怜子を選ぶか?」の究極の選択の話になるのです。
これこそ、「冴えないおっさんの願望を満たす作品」です。
とはいえ、「どちらの女性を選ぶか?」というストーリーは普遍的なテーマなのですね。
「初恋」のドラマでは「晴道はどうなったか?」はドラマを観てください。
また、最終話(9話)の最後の方の場面が僕は一番、感銘を受けました。
「そういう展開になるのか!」と。
「ああいう展開で終わらせる発想は凄い」と思いました。
「これが何を指しているのか?」は読者は不明でしょう。
(ヒントは職業です)
では、興味がある人はぜひNetflixの広告プランでいいので、入会して観てみてください。
ではこの辺で。(4188文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献
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