どうも、太陽です。
東大の天才とビジネスの天才、そして戦国時代の天才の違い
突然ですが、「東大の天才」と「ビジネスの天才」、「戦国時代の天才」では、天才の種類や求められる能力が大きく異なると思いませんか?
今回は、このテーマを「東大なんて入らなきゃよかった」(石渡嶺司著)と、「戦国ベンチャーズ」(北野唯我著)を参考に考察します。
興味のある方は、ぜひお読みください!
1 東大の天才・秀才・要領型
まずは「東大なんて入らなきゃよかった」から、東大生のタイプについての記述を紹介します。
東大生の能力には大きなばらつきがあり、以下の3つのタイプに分類できるそうです。
1. 天才型(約1割)
- 特徴:圧倒的な集中力と頭の回転を持ち、どんな課題にも迅速に対応できる。
- 進路:キャリア官僚、司法エリート、研究者、ベンチャー起業家など、トップ層に位置することが多い。
- 東大理3に多い:理3の合格者は1学年でわずか100人程度(東大合格者全体の約3%)であり、天才型が集まりやすい。
- 背景:遺伝的な才能や恵まれた環境(経済力のある家庭)に加え、人格的にも優れている人が多い。ただし、まれにサイコパスも含まれる。
- イメージ例:野球の大谷翔平選手、フィギュアスケートの羽生結弦選手。
2. 秀才型(約6割)
- 特徴:真面目で努力家だが、既存のルールに従って行動することを得意とし、リスクを恐れる傾向が強い。
- 弱点:正解がない問題への対応力が弱く、挑戦を避ける傾向がある。失敗による批判を恐れるため、プライドが高い。
- 進路:公務員、商社、金融、製造業の技術職、薬剤師、獣医師など安定した職業を選びがち。
- 心理背景:幼少期から「優等生」として扱われてきたため、失敗への恐怖心が強い。
3. 要領型(約3割)
- 特徴:効率よく東大に合格することに長けているが、大学や社会ではその要領の良さが通用しない場面で苦労することが多い。
- 弱点:基礎体力が不足しており、道なき道を切り開く力に欠ける。
- 進路:社会に出てから「思っていたより使えない」と評価されることも。
- 特性:短期的な成長は早いが、長期的な成果を出すことには不向き。
2. 東大生の実態:東大生との対話から分かったこと
この話をスカイプちゃんねるで偶然出会った現役東大生(2年生)に話してみたところ、以下のような興味深い情報を聞くことができました:
- 天才型の特徴:
「天才型は、要領型の器用さと秀才型の努力を併せ持っている存在だ」とのこと。 - シケプリ文化:
「シケプリ(試験対策プリント)」を作るのは天才型であり、秀才型や要領型はそれを利用している場合が多い。 - 男女比率:
理1の女子比率は約8%、文3は約35%であり、全体の女子比率は20%程度。 - 外国語の男女比率:フランス語の女子比率は50%。理1のドイツ語は100%男子なので男子校状態。
- 理1と理3の合格点変動:
通常は「理3>理2>理1」の順で最低合格点が高いが、2021年度に限っては理1が理3に迫ったとのこと。背景にはプログラミング学習流行による理学部人気やコロナ禍での医学部志望の減少があるとされる。
3. 書評:「東大なんて入らなきゃよかった」
以下は、簡単な書評です:
- 評価:3.5点
- 感想:
元東大生の著者が、自身の経験やインタビューをもとに東大生の生態を描いた作品。東大生の進路が「大企業・官僚・外資コンサル・研究者」などに偏りがちな現実と、その後の苦悩について詳しく語られています。
東大のみならず、高学歴層全般に通じる内容でもあり、当事者にとっては一読の価値があります。
2 「戦国ベンチャーズ」の本における天才の定義
北野唯我氏の著書「戦国ベンチャーズ」では、天才を以下の3つのタイプに分類しています。
この分類は戦国時代の武将たちをモデルにしたもので、現代のビジネスにも通じる内容です。
事業に必要な3つの領域(ドラッカーの視点)
まず、ドラッカーが示した「組織が成果を上げるために必要な3つの領域」について簡単に紹介します:
領域 | 内容 | 例 |
---|---|---|
1. 直接の成果 | 売上や利益などの目に見える成果を上げる。 | 販売成績、営業利益など |
2. 価値への取り組み | 競争優位となる技術やブランド力、資産を築く。 | 技術力、購買力、ブランド力 |
3. 人材の育成 | 組織を維持し発展させるために人を育てる。 | 後継者育成、社員のスキル向上 |
天才の3つのタイプ
北野氏は、「天才」を以下の3つのタイプに分けています。
それぞれに対応する戦国武将と、現代ビジネスでの役割をまとめます。
天才のタイプ | 特徴 | 戦国時代の代表例 | 現代のイメージ |
---|---|---|---|
創造性系 | イノベーションを起こす構想力や意志を持つ。新たな価値を生み出す。 | 織田信長 | 起業家、発明家 |
再現性系 | 安定した成果を出すための戦略や規律を重視し、徹底的に改善を行う。 | 徳川家康 | 経営者、組織運営者 |
共感性系 | 人間関係を構築し、周囲を巻き込みながら成果を出す。 | 豊臣秀吉 | マネージャー、営業職? |
3. 北野唯我氏の他の著書:「これからの生き方」
北野唯我氏の「これからの生き方。 自分はこのままでいいのか? 問い直すときに読む本」も参考にしました。
この本は、マンガ形式でストーリーをわかりやすく伝えた後に、ビジネス書として具体的な内容を展開する形式です。
短文書評
- 評価:3.5点
- 感想:
マンガによるストーリーが親しみやすく、自己分析や自己成長に役立つ内容が特徴。後半のビジネス書パートも斬新で、自己を見つめ直したい人におすすめの一冊。
4. 僕の持論:天才・秀才に共通する成長のポイント
天才や秀才に共通して大切だと感じるポイントを以下にまとめます。
成長の特徴 | 具体的な行動や考え方 |
---|---|
1. 自分で気づき、自己成長する | 自分の課題や弱点に気づき、改善に取り組む。 |
2. 外部からのフィードバックを得る | 他人からの指摘や批判、本からの学びを積極的に活用する。 |
3. 実行して失敗を経験する | 致命的でない範囲で挑戦し、失敗から学ぶ。 |
4. 他者や他国の失敗から学ぶ | 他人の経験を活用して、自分の選択を最適化する。 |
失敗からの学びと未然防止
失敗そのものが悪いのではなく、それをどのように活かし、未然に防ぐ仕組みを築くかが重要です。
- 最優秀者:上級の勝負の場で問題を起こさず成果を上げる人(未然に失敗を防ぐ)。
- 次善の優秀者:失態を犯しても即座に対応し、解決できる人。
これを可能にするのは「経験の豊富さ」「知恵の深さ」、そして「それらを活かせるチームや集団の力」です。
まとめ
「戦国ベンチャーズ」では、天才を創造性系・再現性系・共感性系の3タイプに分け、それぞれの役割や強みを解説しています。
この分類は、現代ビジネスにも通じる普遍的な洞察を提供してくれます。
また、天才に限らず、自己成長には「気づき」「フィードバック」「失敗の活用」「他者からの学び」が欠かせません。
興味のある方は、ぜひ「戦国ベンチャーズ」や「これからの生き方。 自分はこのままでいいのか? 問い直すときに読む本」を手に取り、さらに深く学んでみてください!
ではこの辺で。(3004文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。
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