どうも、太陽です。(No61)
突然ですが、「東大の天才とビジネスの世界での天才は種類が違う」と思われます。
さらに戦国時代の天才も種類が異なります。
これらのテーマについて、「東大なんて入らなきゃよかった」という本と「戦国ベンチャーズ」という北野唯我氏の電子書籍を参考にして述べていきますので、興味がある人は続きをお読み下さい。
1 東大の天才・秀才・要領型。
いきなりですが、以下の内容は「東大なんて入らなきゃよかった」という本を参考にしました。
東大生は能力においてピンからキリまでおり、他の大学と比べても「能力のばらつき・分散が大きい」と書かれています。
なぜなら、偏差値順に優秀な学生が入学していくわけであり、東大は頂点なので海外の一流大学に流れるのでなければ、「さらに上」という選択肢がなく、東大生には「もっといい大学に行けたのに!」ということがないからです。
別の見方だと、合格ラインギリギリの者から、東大生の平均レベルをはるかに超えた天才まで、「全部が東大生と見られる」ということです。
そして、東大生には以下の3種類のタイプがいるといいます。
1 天才型。
1割ぐらい。
集中力と頭の回転が圧倒的で、何をやらせてもスピードが速いです。
進路として、キャリア官僚や在学中に司法試験合格して司法エリート、研究者として海外の大学に招聘される、ベンチャーを立ち上げるなど。
東大理3に天才型が多いそうです。
ちなみに、1学年3000人の中で、東大理3は100人もいません。
さらに、天才型は遺伝的にも恵まれた上に、育ち(経済力のある親など)もいいのです。
天才型は人格的にも優れています。
(稀に、サイコパスいます)
イメージで言えば、野球の大谷翔平選手、フィギュアスケートの羽生結弦くんです。
2 秀才型。
6割ぐらい。
真面目で努力家ですが、決められたルール下でしか行動できず、極端にリスクを恐れ、野心もあまりなく、チャレンジ精神は乏しいです。
正解がないことへの対応力が弱く、理由として「東大を卒業するまで明確な答えがあるテストを解き続けてきたからだ」といいます。
また、失敗して人から批判されることを極端に恐れています。
その理由として、まわりから優等生として崇められてきたので、プライドが肥大化し、「失敗するぐらいなら最初から挑戦しないほうがいい精神になってしまった」といいます。
もちろん、真面目で努力家なので優秀ではあります。
ですが、真に才能ある人達にコンプレックスを感じたり、デタラメな行動の人達に振り回されたり、気苦労が多いのです。
進路は、文系なら公務員、民間なら商社や金融、理系なら院を卒業して製造や情報・通信分野の上場企業の技術職、資格で働く薬剤師や獣医師などです。
3 要領型。
3割ぐらい。
東大入試はともかく量が多いのですが、難問は捨てれば受かるので、とにかく効率よく、手抜きをして東大に合格した人達です。
膨大な理解の上に積み重ねられるセンスは捨てているので、大学に入ってから、要領が通用しない学問、さらに社会に出てからの仕事や人間関係で苦労します。
要領の良さは抜群なので、いろいろなことについて成長が早く、すぐに人並みににはなりますが、極めるまでは至りません。
要領型は何事も最短ルートを選びがちなので、基礎体力が身につかず、道なき道を自力で地道に切り開いてきた者との実力の差は開きます。
このタイプがビジネスの現場で企業から「東大生は思っていたよりも使えない」と言われます。
他にも、東大生の生態について非常に興味深い事例・情報が満載の本なので、興味がある人はぜひ手にとって読んでみてください。
この話を、スカイプちゃんねるで偶然に遭遇した現役の東大生(2年生)に話したところ、シケプリやシケ対のことを知っていた上に、以下のような話もされたので、「おそらく本物の東大生だ」と思われます。
以下、その東大生の話の内容です。
1 天才型とは「要領型の器用さ(遺伝子的にも良い)と、秀才型の努力量(努力できる力と環境が金銭的に良く、努力できる体制が整っている)を足し合わせたものだ」と解釈していました。
2 シケプリを作ってくれるのは天才型であり、その他の秀才型や要領型はおこぼれをもらっています。
3 東大理1は女子比率が約8%です。
しかも3000人の合格者のうち1000人もいて、文3の女子比率は約35%ぐらいであり、全体では約20%の女子比率なので、理1が平均を上げています。
4 フランス語の女子比率は50%ぐらいであり、理1のドイツ語は100%男子なので男子校状態です。
5 普段は「理3>理2>理1」の順に最低合格点数が高いのに、2021年度にかぎっては、理3と理1の最低合格点数が近づきました。
その理由として、プログラミングが流行っており、理学部人気が高まったのと、コロナで医学部人気が落ちたことを挙げていました。
以下、短文書評です。
3.5点。
現在、ライターをしている元東大卒の著者が知り合いなどにインタビューをして書いた本。
東大とはこのような場所なのか?と東大を深く知らない僕にとっては驚きの連続だった。
東大に行くと、大企業、官僚、外資コンサル、研究者などになりがちだが、それが悪夢への始まりのようだ。
東大だけでなく、京大など高学歴全般に当てはまる内容でもありそう。
高学歴層は自分事として読んだ方が良いと思った。
高学歴層には一読を勧める!」
以上、ここまで。
2 「戦国ベンチャーズ」の本の天才とは?
「戦国ベンチャーズ」という本を参考にしてまとめます。
まず、ドラッカーは「以下の3つの領域全てで成果を上げなければ組織は死ぬ」と断言しています。
1 | 直接の成果 (売上や利益) |
2 | 価値への取り組み (競争優位となる源泉。技術や購買力やブランド力など) |
3 | 人材の育成 (人を育てること) |
さらに、事業に必要な3つの強みがあります。
1 | 創造性系。 | (意志、構想する力。アイデアや着想力は構想力とは別で外部から買える) |
2 | 再現性系。 | (軍師グループ 1 戦略性、 軍曹グループ 2 規律性、3 達成性、 業師(わざし)グループ 4 最高性、5 回復性) |
3 | 共感性系。 | (コミュニケーション性(懐柔者)、ポジティブ性(影響者)、アレンジ性(調停者)) |
天才とは、創造性系の人(織田信長など)と、再現性系の人(徳川家康など)、共感性系の人(豊臣秀吉など)の3種類いると言います。
創造性系の人はイノベーターのことでしょうね。
詳しくは電子書籍をお読み下さい。
KindleUnlimitedに入会すれば(月額980円)、無料で読めます。
ちなみに、KindleUnlimitedで、北野唯我氏の「これからの生き方。 自分はこのままでいいのか? 問い直すときに読む本」という本も読みました。
以下、短文書評です。
「「これからの生き方。 自分はこのままでいいのか? 問い直すときに読む本」
3.5点。
ベストセラー作家である北野唯我氏の本。
マンガでストーリー形式でざっくり内容を伝えた後、ビジネス書風に言いたいことを伝える体裁になっている。
マンガで事前にストーリーが頭に入っており、理解しやすいし、とっつきやすくなっている。
後半のビジネス書風の自己分析系の内容も斬新で面白い。
最後に登場人物のインタビューも掲載。
まさに、これからどう生きていいのか?悩む人に自分を見つめ直すきっかけとなる本」
以上、ここまで。
僕は持論で天才論をいろいろもっていますが、天才にせよ、秀才にせよ、大事なことは、元々の強みや才能を活かすのは前提として、以下の特徴を持っていると感じます。
1 | なるべく自分で気づき、自己成長すること |
2 | そのために外部からのフィードバックをもらうこと (他人からの指摘や批判や本などからも気づきを得る) |
3 | さらに実行して失敗すること (致命的な失敗をすると挽回がきかなくなる可能性があるので、ほどほどに) |
4 | さらに自分の失敗からだけでなく他人や他国の失敗からも学ぶこと |
失敗をせずに完全試合や成長する人なんて、世の中にいません。
大事なのは修正であり、改善であり、成長することです。
しかし、一番の優秀者は、上級者の勝負の場にいるのに何も問題を起こさない人(未然に失敗を防止している)であり、二番目に失態を犯しても何とか解決する人(問題を起こさないのが一番です)なのです。
もちろん、失敗をしない人などいませんから、一番の優秀者になるとしても、多少の失態は犯しますが、致命的ではなく、些細で回数も少ないのです。
それができるのは「経験豊富か、かなりの智恵者か、それらを合わせ集めた集団」でしょう。
ではこの辺で。(3722文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。
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